<遊具>危ない、劣化やすき間 後を絶たない事故(毎日新聞)

 ◇消費者庁、管理者に重点点検と修繕求める 幼児、保護者向けの小冊子も

 公園や校庭などの遊具で子どもたちが重傷事故に遭うケースが後を絶たない。消費者庁によると、09年9月以降、消費者安全法に基づいて10件の重傷事故の報告が寄せられた。同庁は一部の原因を調べて遊具の重点点検項目や修繕例などの対策をまとめ、遊具管理者らに注意してもらうよう今年4月、都道府県などに通知した。

 長野県で09年7月、ごく普通のブランコで起きた事故。座る部分(座板)からボルトが出っ張っていたため、7歳の子が飛び降りた際に服が引っかかって転倒、左腕を骨折した。事故を受け、突出がないボルトの座板に交換された。

 滑る部分がローラーになった「ローラー滑り台」は各地で見かけるが、島根県では09年7月、終点付近のローラーが潤滑不良で回らずに事故が起きた。急ブレーキがかかった子どもが前のめりになって転落し、脊髄(せきずい)を損傷した。この場合は、設置場所が斜面で安全確保ができないとして撤去された。

 消費者庁は重点点検項目として▽支柱に亀裂、劣化はないか▽不要な突起はないか▽踊り場に落下防止柵があるか▽コンクリートなどの基礎部分が露出していないか−−などを挙げた。公園遊具メーカーなどでつくる社団法人・日本公園施設業協会(東京都中央区)のマニュアルを参考にした。

 修繕例では、概算費用まで明記した。消費者庁は「(事故が起きて)遊具を撤去されてしまうのは本意ではないから」と説明する。

 一方、日本公園施設業協会は事故防止のため、利用者側への注意喚起の取り組みも進めている。小冊子「仲良く遊ぼう安全に」(幼児編、児童編)を作って幼稚園などに配布し、ホームページ(http://www.jpfa.or.jp)でも公開している。

 このうち幼児編では、イラストや写真も使って注意点を挙げた。「大人のページ」の後に、仮名で記された「こどものページ」を併載。保護者や幼稚園の先生、保育所の保育士らを介して子どもに読ませることができる内容だ。

 大人のページでは服装の注意点として▽上着の前を開けっ放しにさせない▽マフラーやひも付きの手袋はとらせる−−などを挙げる。こどものページの「すべりだい」では▽おりぐちであそばない▽たったまますべらない▽したからのぼらない−−と記した。

 予測ができず、重大事故につながるため、取り除いておくべき危険を「ハザード」という。遊具でのハザードは▽突起や劣化など遊具側の「物のハザード」▽危険な行動をしたり、事故を招きやすい服装といった利用者側の「人のハザード」がある。同協会の山本教夫専務理事は「『人のハザード』をなくすことも重要。(小冊子を)利用者である子どもたちのマナーの手引書としてほしい」と話している。【佐藤浩】

 ■消費者庁に通知された遊具での重傷事故例(昨年)

        遊具の種類   事故の状況

 7月 長野  ブランコ    飛び降りた際に座板のボルトに服が引っかかり転倒。左腕骨折

 7月 島根  ローラー滑り台 終点付近のローラーが回らず、顔面から転落し、脊髄を損傷

 8月 北海道 シーソー    片側の児童が飛び降りた際、反対側の児童が地面接地時の衝撃で背骨を圧迫骨折

 8月 北海道 遊動ブランコ  他の子どもが乗ったブランコを押した際に転倒。戻ってきたブランコが直撃し、大腿(だいたい)部を骨折

10月 和歌山 複合遊具    通路で跳びはねバランスを崩し手すりのすき間から1.9メートル下へ落下。頭蓋骨(ずがいこつ)骨折

【関連ニュース】
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パピー星人

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by パピー星人 (2010-05-24 19:18) 

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